Bobby Caldwell
ボビー・コールドウェル(vo,key,g) マーク・マクミレン(key,BGV) アンドリュー・ニュー(sax,BGV) カーライル・バリトウ(g,BGV) ロベルト・バリー(b,BGV) トニー・ムーア(ds)
ボズ・スキャッグス等と並んで“ミスターAOR”との愛称を持つボビー・コールドウェル。 ここボトムラインには1990.4.13に登場して以来、二度目の登場だ。
1951年8月15日ニューヨーク・マンハッタンに生まれ、幼少の頃父親からプレゼントされたギターがきっかけで音楽に 目覚め、シナトラ、カウント・ベイシーに始まり、ビートルズなどの数々のポップソングに傾倒した後、22歳の 時にリトル・リチャードのバンドに参加し、1976年「ザ・ハウス・イズ・ロッキン」でデビュー。これが世界中でこれがスマッシュ・ヒット。
86年にはPETER CETERA & AMY GRANTに提供した<Next Time I Fall>が全米チャート1位に輝き名実ともにコンポーザーとしての地位を確立。87年には市川昆監督作品『竹取物語』(サントラ)へ「ステイ・ウィズ・ミー」を提供。88年、ピーター・セテラ&エイミー・グラントに提供した「ネクスト・タイム・アイ・フォール」の実績が大きく評価され、コンポーザーとしてのオファーが急増。 代表作としてはボズ・スキャッグズのカム・バック作『ジ・アザー・ローズ』へ提供した「ハート・オブ・マイン」 であろう。
25年ものあいだ“ソウル・スタイリスト”として高い評価を受け、ポップ/R&Bソングライターとして人気を集めてきたボビー・コールドウェルは、現在では最も尊敬されるシンガー・ソングライターのひとりに数えられている。ヴォーカリストとしても、幅広い層に愛される数多くのソロ作を成功させてきたボビーだが、その自作曲は、シカゴ、ボズ・スキャッグス、ピーター・セテラ&エイミー・グラント、ニール・ダイヤモンド、アル・ジャロウといった有名アーティストたちにも取り上げられ、ヒットしており、名曲「風のシルエット」にいたっては、これまでに100組以上ものアーティストにレコーディングもしくはサンプリングされてきた。
その「風のシルエット」は、ボーイズIIメンのカムバック・アルバムにも収録されており、グラミー賞にノミネートされたコモンのラップ・ナンバー「ザ・ライト」には、ボビーの「オープン・ユア・アイズ」がサンプリングされている。こうしたカヴァー・ヴァージョンやサンプリング曲を勘定に入れると、ソングライターとしてのボビー・コールドウェルは、実に4000万枚もの売り上げに貢献してきた計算になる。トゥパック・シャクール、マイケル・ボルトン、ロバータ・フラック、ゴー・ウェスト、ヴァネッサ・ウィリアムズ、ノトーリアスB.I.G.…かくも多彩なアーティストが、この青い目のソウル・ルシンガーに敬意を表してきたのである。
日本人との交流も深い。2001年「セイ・マイ・ネーム」を高橋真梨子に提供し、日本盤ベスト『エヴリ・タイム・セイ・マイ・ネーム・ソングマスター』をリリース。2002年竹内まりやのトリビュート企画に参加し、「カムフラージュ」をカバー。2003年には小田和正トリビュートに参加、「君にメリー・クリスマス・メリー・クリスマス」をカバー。
四半世紀以上の時を経てMr.AORとして未だ顕在であるボビー・コールドウェル。2016年また、身近で彼の歌声とサウンドシャワーを体感できるボトムラインが、極上の空間となる。見逃すな!!